皆さん、しっかり寝不足していますでしょうか?
(注:昨晩、サッカーワールドカップの試合中継がありました)
城島師匠曰く「勤勉で」「器量の良い」、さっぱちシスターズたちも、
ちゃんと寝ているのか心配になるほど、日々大量の蜜を集めてくれています。

屋上に巣箱を設置して約1ヶ月。

(web管理者からのプレッシャーも日に日に強くなっておりますので)
ここらでこれまで城島師匠から教わった(盗んだ?)養蜂テクニック
(といっても基礎中の基礎)を僕なりに整理して
皆さんにお伝えしておきましょう。

師匠はさっぱちで置いている巣箱と問題にならないほどの数を扱ってきました。
(数十箱から百箱もの)
ですから、無駄な動きがいっさいありません。
効率良く巣箱をチェックし採蜜作業に流していきます。

まず、立ち位置。

決まって巣箱の西側に立ち、全て手の届く範囲で作業を進めます。
巣板を引き出すのに不可欠なハイブツール、
蜂はけなどを腰の道具袋に入れておくことも
体に余計な負荷をかけないために必要な下準備です。

最初に燻煙器で必要最小限の煙をかけながら、巣箱の蓋をあけます。
蓋は他の作業の邪魔にならないよう巣箱の北側に置きます。

煙は必要以上にかけないことが大切です。
あまりかけすぎると蜂はすれてしまいます。

蓋の後に巣板の上に置かれた麻布を2枚はぎ取り
軽く蜂を落として蓋の近くに置いておきましょう。
もう一つ注意しておくことは燻煙器の置き場所です。
蜂は煙を嫌いますから巣門のある南側の近くには置かないようにします。

さて、ここで師匠直伝の超重要ポイントです。

最初にあげる巣板は必ず2枚目です。
一番手前にある巣板をハイブツールで動かし、手前に引き寄せます。
そうすることで1枚目と2枚目に空間ができ、板をあげるときに
蜂がこすれないのです。

また、この時ゆっくり振動をあたえず、蜂にストレスをあたえないよう
優しく板をひきあげることも忘れてはなりません。
(自分はあえて手袋をしません。手袋をしてしまうと扱いが乱暴になってしまう気がするからです)

最初にあげた板についている蜂は巣門のある南側に落とします。(すぐに戻ることができますから)

板を手の甲にあて、勢いをつけて振り落とします。手首のスナップを上手に使いましょう。
次にあげる板からは、巣の中に蜂を落とします。
落ちきらない蜂たちは、蜂はけで優しくなでるように巣門の前に落としてあげます。


離蜜した板の戻し方にもポイントがあります。
古い板はできるだけ外側に配置します。
蜜は外側からたまっていくので強度のある古い板にためさせる方が良いのです。
遠心分離器にかける時に多少強くまわしても巣が壊れることが少ないのです。

また、雄ばちの巣が多い板も外側に置きます。
そうすることで意図的に蜜をためる場所に替えることができるのです。

それともう一つ、巣箱設置に関してポイントをあげておきます。
巣箱のお尻を4~5cmほどあげて傾斜をつけておくことで、
死んだ蜂たちを巣門の前に落としやすくできます。
(働きばちが出入りする際に自然とそうなるのです)

これはほんの初歩的なことです。
もっともっと奥の深い世界があります。
養蜂の楽しさを伝えられるようこれからも紹介していきたいと思います。

事務局酒井