以前、この「さっぱち日記」にも登場した岩松さん、
私たちの種蜂をくださった養蜂家さんですが、
先日札幌に来られたので、城島さんとご一緒させていただき、
北大植物園を歩いて北海道の蜜源を教えていただきました。

岩松さんは、城島さんと同じく佐賀で長年養蜂をされていますが、
北海道でも稚内と豊富町で40年近く転飼(てんし)してます。

つまり、花のシーズンにミツバチとともに移動してきて、移動先の蜂場でミツバチを飼っていらっしゃるんですね。
このようにして移動してハチミツを採る方法もあり、例えばニセアカシアの開花とともに北上する人などが典型なのでしょう。
もちろん、それぞれの蜂場でミツバチを飼うには、管轄の都道府県への届出が必要ですし、おそらく地域の理解というのも必要であるように思われます。

岩松さんのクローバーのハチミツを舐めさせてもらいましたが、
丸くて優しい味で、とーーってもおいしかった!

さて、植物園。
入り口の看板には、「スズメバチ注意!」というものもありました。
お盆を過ぎると彼らのシーズンなんですって。
気をつけよう・・・。

と、思っていたら、植物園を出るときに
キイロスズメバチに遭遇しました。
くわばらくわばら。

で、ここからは、岩松さんと植物園ウォーク!

熱帯植物園近くに実をつけていたヤマボウシ。

大通公園にもいっぱい植えてあります。
これ、蜂が蜜を吸いやすい植物のようですよ。

「ラッパ状の花の蜜は蝶が吸います。
マルハナバチは、横からかじって吸いますね」

そういう手があったか!でもミツバチさんはできないんでしょね。

ちなみに、梅の花は、夜に蛾(が)が交配するそうです。
ガガガガガーーー!!蛾、でしたか!
でも、ミツバチも行くみたいですよ。

ミツバチの幼虫やさなぎは花粉で育ちますが、
「北海道にはつねに天然の花粉がありますね」
と岩松さん。

向こうでは、季節によって人工的に
花粉をつくって与えなければならないこともあるようで、
このあたりのことはもう少し詳しく聞けばよかったかも。

さて、岩松さん親子が何かを発見しました。

センノキ(ハリギリ)です。

これは遠くでわかりづらいですが、
上のほうにホシャホシャした花がさいています。

北海道では7、8年に1回蜜がふくらしい。
いつもいつもではないのね。
でもセンノキは、蜜が緑色なんですってよ?
見てみたいなー。

あ、これは知ってるわよ。

セイタカアワダチソウですね。

じゃあ、これは?

はい、オオイタドリです。

「イタドリの蜜は真っ赤な血のような色です」
とのこと。おいしいのかな。

ミズバショウの根は、冬眠明けの羆(ヒグマ)がかじるそうです。

そして、トチノキ。

夏の終わりに、栗のような実がなりますよね。

トチノキの蜜は、橙色だそうですよ。

わー、大きい葉っぱのフキだなー。

そして、ニセアカシアの繁殖力のすごさ。


いやあ、とてもためになったし、面白かったです。
一日ありがとうございました!
次は、さっぱちのミツバチを預けるときにまたよろしくお願いします!